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今月の例会

新年度がスタートしました。

ご入学、ご進学のみなさんおめでとうございます。

 

今月の例会は4月26日(日)です。

いつもより30分早く、13時から総会、そして例会になります。

場所はいつものエルプラザ2階会議コーナー(札幌市北区北8西3)です。

ご都合のつくかたはぜひご参加下さい。

 

ところで今日は投票日です。

みなさん選挙には行かれましたか?あと1時間半です。

私たちの思いが届きますように・・・

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着床前スクリーニングのこと

3月13日の北海道新聞「読者の声」に掲載されました。

 

「受精卵検査承認に異議」

青野 比奈子(札幌市南区)

 

日本産婦人科学会が「着床前スクリーニング」(受精卵検査)の臨床研究を正式承認したことが報道された。体外受精した受精卵の染色体異常を調べ、正常な受精卵だけ戻すことで、流産の減少や出産率の向上につながるか検証するためだそうである。

 

流産や不妊で悩み、苦しんでいる人が多くいることは承知だが、正常ではない受精卵が破棄されてしまうことに私は抵抗を感じる。

 

確かに染色体異常の場合、流産を起こす確率は高いといわれている。しかし、中にはその難関を乗り越えて生まれてくる命もあるのだ。懸命に生きようとする命をシャットアウトすることは残酷なことだ。

 

異常があるなら、生まれてくる子どもに障がいや病気があるなら、それなら生まれないほうがよいという考えが一般的になることは恐ろしいことだと思う。

医学の進歩は喜ばしいことなのかもしれないが、それが誰かの犠牲や差別につながるものであってはいけないのではないだろうか。

 

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母と女性教職員の会のこと

今日は「札幌母と女性教職員の会(通称 母女(ははじょ)」について書きたいと思います。

この会は名前の通り、母と女性の教職員で構成されています。活動としては、各区のつどいや教育委員会会議(道・市)の傍聴、学習会などです。また、毎年全道集会や全国集会(東京)も開催されています。

私がこの会を知ったのはひろむが小学校に入ってからでした。長女同志が保育園で仲良しだったのがきっかけで知り合った教職員のIさんから紹介されたのです。当時私は毎日ひろむに付き添って学校に通っていました。普通学級に通う中で戸惑うことや悩むこともたくさんあり、学校と話し合う機会もありましたが、他の学校はどうなのか?そして先生方の考えも学校が違えばまた違うのだろうか?という思いがありました。自分の子どもの学校だけでなくもっといろいろな先生の考えを知りたくて入会したのですが、入ってみて感じたのは同じ女性同士ということでとても親しみやすい会だったということです。私の立場をよく理解して下さる先生方ばかりでした。

もちろん先生だけでなく、母会員もいますが、私がIさんに紹介されるまでこの会を知らなかったように、あまり周知されていないような気がします。ぜひ母会員も増えてもらいたいものです。

 

先ほどの活動の中に全道集会と全国集会があると書きましたが、両方ともたくさんの分科会があり、私はいつも「しょうがい児の教育」の分科会に参加しています。教研集会同様、母女の会でも目指すところはインクルーシブ教育です。全道、全国と二つの集会でいつも多くのかたのお話を聞き勉強させていただいています。

いろいろな先生に出会うことができる母女の活動にこれからも積極的に参加していきたいと思っています。

 

その母女からのお知らせです。

 

「第57回 国際女性デー札幌地区集会」

 

 

戦争・暴力・格差のない社会を!

-ひとりひとりの人権が守られるためにー

 

講 師  岩本 一郎さん(北星学園大学教授)

 

テーマ  日本国憲法と国際平和

-集団的自衛権行使容認に抗してー

 

と き   2015年3月8日(日)

13:00~15:00

 

ところ   ポールスター札幌 2階 セレナード

(札幌市中央区北4西6)

 

参加費  500円

 

主 催   国際女性デー札幌地区集会実行委員会

 

ご都合のつくかたはぜひお越しください。

 

 

(青野 比奈子)

 

 

 

 

 

 

 

 

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就学の選択肢について

 

早いものでもう明日から3月です。

ご卒業、ご入学のみなさん、おめでとうございます。

 

さて22日は例会でした。12名の参加のうち、3名のかたが初参加でした。この会はホームページはできましたが、まだそんなに広まっているわけではなく、参加しているかたの口コミで知っていただくのがほとんどです。そんな中で例会に足を運んでいただける方がいるのはとても嬉しいのと同時に、お友だちを誘ってくださるみなさん、ありがとうございます。

 

さて最近私が特に感じていることがあります。

1月にこの会と「札幌・共に育つ教育を進める会」とで札幌市教育委員会と話し合いをしたときの要望のひとつでもあったのですが、札幌市は就学先の選択肢の中で普通学級の情報があまりに少ない(いや、ほとんどないに等しい)ということです。

札幌市教育委員会のホームページで、障がいのある子どもについて調べようとしても、特別支援学校や特別支援学級のことしか書かれていません。これでは障がいのある子はそちらにいくのがあたりまえで、普通学級という選択肢があることを知らないで過ごしてしまう保護者が多いのではないでしょうか?

実際に私も子どもが就学する2年前にたまたま友人に誘われた学習会で、普通学級に通う障がいのある子の親の話を聞き、その選択があるということを初めて知りました。その時通っていた整肢園では特別支援学校に就学する子がほとんどでしたから、もし私がその学習会に参加していなかったら普通学級という選択を知らずにいたかもしれません。

 

学校教育法施行令の一部改正により、就学先を決定する仕組みが改正になりました。昨年から、今までの就学基準に該当する障がいの子どもは特別支援学校に就学することを原則とすることが改められ、本人・保護者の意向が最大限尊重されること(総合的な観点から就学先を決定する)になったのです。

でも、ホームページには未だにその部分が載っていません。

もしかしたら就学相談でもそのことは伝えられていないのかもしれません。

 

これは私の想像ですが、就学先について、特別支援学校と特別支援学級のことは積極的に情報をお知らせするけれど、普通学級については保護者が聞かない限りお知らせしないというのが現実ではないでしょうか?

普通学級に通う子の障がいの種類も程度もそれぞれで市教委が情報提供が難しいというのなら、せめてこのような市民団体の会があることをお知らせしてほしいと思うのですがそれも難しいようです。

でも、就学してから普通学級という選択肢があったことを知り悩む親はたくさんいるのです。

 

障がいのある子の就学先について普通学級という選択があるということを広めるために・・一体何ができるのか、まだまだ考える日は続きます。

 

(青野 比奈子)

 

 

 

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人権セミナーに参加して

先週の日曜日、社会福祉総合センターで開催された「第23回人権セミナー」に参加してきました。人権セミナーは障がい当事者のかたを中心に法律や必要なサービスについて一緒に勉強する集会です。勉強のほかにアトラクションなどもあり、閉会式のあとは自由参加ですがデモ行進も行っています。
今回私は初めての参加でしたが、午後から別の予定が入っていたため残念ながら午前中の分科会のみの参加でした。

4つの分科会の中で私が参加したのは、第2分科会「休みの日は、何しているの?」でした。現在中2のひろむは、休みの日はまだ親と出かけることがほとんどです。でも将来、自分の好きなこと(趣味)を見つけて、自分で休みの日を有意義に過ごせるようになってほしいと思っています。そのために障がい当事者のかたが休みの日にどのように過ごしているかはとても興味のある内容でした。カラオケ、サッカー、DVD鑑賞、お料理、温泉、買い物・・などなど発表者やフロアのかたから多くの発言がありました。そしてそのどれもが普段私たちが楽しんでいることと全く同じでした。

14年前ひろむが生まれて間もなくダウン症であると分かり、私は目の前が真っ暗になりました。それまで障がいのある人とほとんど接したことが無かった私は、障がいが不幸であると勝手に決めつけていました。ひろむは大きくなっても何もできないのではないか?障がいがあることによってかわいそうな人生を送ることになるのではないか?と思い込んでいたのです。
もちろんひろむが大きくなるにつれ、その考えは違うということはだんだん分かってきました。そして昨日の人権セミナーに参加してそれは全く違うことだったとあらためて感じることができました。自分の好きなことを楽しみ、言いたいことを言い、生き生きとしたたくさんの人の姿を見ていると、将来ひろむもきっとこの中にいられるのではないかと思ったからです。
「休みの日は、野球観戦(ファイターズ!)やカラオケやボーリングで楽しんでいます。」なんて楽しそうに言っているひろむの姿を想像してしまいました・・・

普段私たちが生活している社会は、障がいの無い人が大多数で、障がいのある人は少数です。そのため、障がいの無い人たちの価値観で決められることが多く、残念ながら障がいのある人の意見をよく聞こうという場面がほとんど無いように感じます。
この人権セミナーでは「私たちに関することを決めるときは必ず私たちを交えて決める」ことを実現することが必要であるという考えです。だからこそパワーのある集会なのでしょう。

今回はひろむは託児でしたが、来年はぜひ一緒に参加しようと思います。

(青野比奈子)