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就学の選択肢について


 

早いものでもう明日から3月です。

ご卒業、ご入学のみなさん、おめでとうございます。

 

さて22日は例会でした。12名の参加のうち、3名のかたが初参加でした。この会はホームページはできましたが、まだそんなに広まっているわけではなく、参加しているかたの口コミで知っていただくのがほとんどです。そんな中で例会に足を運んでいただける方がいるのはとても嬉しいのと同時に、お友だちを誘ってくださるみなさん、ありがとうございます。

 

さて最近私が特に感じていることがあります。

1月にこの会と「札幌・共に育つ教育を進める会」とで札幌市教育委員会と話し合いをしたときの要望のひとつでもあったのですが、札幌市は就学先の選択肢の中で普通学級の情報があまりに少ない(いや、ほとんどないに等しい)ということです。

札幌市教育委員会のホームページで、障がいのある子どもについて調べようとしても、特別支援学校や特別支援学級のことしか書かれていません。これでは障がいのある子はそちらにいくのがあたりまえで、普通学級という選択肢があることを知らないで過ごしてしまう保護者が多いのではないでしょうか?

実際に私も子どもが就学する2年前にたまたま友人に誘われた学習会で、普通学級に通う障がいのある子の親の話を聞き、その選択があるということを初めて知りました。その時通っていた整肢園では特別支援学校に就学する子がほとんどでしたから、もし私がその学習会に参加していなかったら普通学級という選択を知らずにいたかもしれません。

 

学校教育法施行令の一部改正により、就学先を決定する仕組みが改正になりました。昨年から、今までの就学基準に該当する障がいの子どもは特別支援学校に就学することを原則とすることが改められ、本人・保護者の意向が最大限尊重されること(総合的な観点から就学先を決定する)になったのです。

でも、ホームページには未だにその部分が載っていません。

もしかしたら就学相談でもそのことは伝えられていないのかもしれません。

 

これは私の想像ですが、就学先について、特別支援学校と特別支援学級のことは積極的に情報をお知らせするけれど、普通学級については保護者が聞かない限りお知らせしないというのが現実ではないでしょうか?

普通学級に通う子の障がいの種類も程度もそれぞれで市教委が情報提供が難しいというのなら、せめてこのような市民団体の会があることをお知らせしてほしいと思うのですがそれも難しいようです。

でも、就学してから普通学級という選択肢があったことを知り悩む親はたくさんいるのです。

 

障がいのある子の就学先について普通学級という選択があるということを広めるために・・一体何ができるのか、まだまだ考える日は続きます。

 

(青野 比奈子)