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道教委要請行動 その2

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 

さて前回お知らせしました1月8日の道教委要請行動ですが、今回インクルネットほっかいどうから要請する事項は以下の16項目です。

 

1、同じ場で共に学ぶインクルーシブ教育を推進すること。

 

2、就学手続きにおいて本人・保護者の意見を最大限に尊重すること。

 

3、本人・保護者から社会的障壁を除去するために「合理的配慮」の意思表明があった場合は「合理的配慮」を提供すること。

 

4、文科省が平成27年5月に「保護者付き添い実態調査」を行ったが、北海道の小、中、高、特別支援学校での調査した実態を明らかにすること。

 

5、保護者の付き添いの強制は「不当な差別的取り扱い」であり、付き添いではなく代替策を講じること。また、保護者や保護者以外の付き添いにかかる費用の負担を保護者に求めないこと。

 

6、特別支援学校の居住地校交流において在籍校の教員が同行できるよう予算化し、保護者に同行や介助を求めないこと。

 

7、普通学校においても、医療的ケアのために保護者の付き添いを強制、要請せず、医療的ケアが必要な子どもに対して、求めに応じて看護師を配置すること。

 

8、障害児の高校進学について、特別支援学校だけでなく普通高校という選択肢もあることや、受験時や入学後の配慮について保護者や在籍校へ情報提供すること。

 

9、公立普通高校の入学試験や検定試験において、本人・保護者の希望、障害の状況等を踏まえ、「合理的配慮」として、別室での受験、同室介助、試験時間の延長、手話通訳、点字や拡大文字、ルビ付試験、音声読み上げ機能の使用、代筆・代読等を許可すること。また、必要に応じて、代替問題及び回答方法の変更をすること。

 

10、受験の面接検査で、介助者が面接官の質問を本人にわかりやすく繰り返し説明すること、また本人の回答が面接官に伝わりにくい場合、介助者が説明をすることを認めること。

 

11、入学試験において実際に行われた配慮の事例を明らかにすること。

 

12、定員内不合格を出さないこと。障害を理由に不利な判定をしないこと。

 

13、入学した生徒が、通学し、授業を受け、進級、卒業できるように、評価判定の見直しをするなど合理的配慮をすること。

 

14、北海道及び道教委として、「障害者差別解消法対応要領」を策定すること。策定に当たっては、障害当事者、保護者の意見を聞く場を設定すること。

 

15、紛争解決のための機関として、「差別解消支援地域協議会」を設けること。また、協議会には障害当事者・保護者を入れること。

 

16、研修・啓発事業においては、私たちを含め障害当事者団体と連携すること。

 

*「介助者」とは、日常的に関わりのある教職員、支援員等をさす。

 

 

ご都合のつくかたはどうぞお越しください。

 

(青野 比奈子)

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道教委との話し合い

 

来年1月8日にインクルネットほっかいどう北海道教育委員会との話し合いがあります。ご都合のつくかたはご一緒に参加しませんか?16時からで場所は北海道庁別館です。

参加されるかたは15時45分に1階のセブンイレブン前に集合です。

 

今年も残すところあと2日です。今年もいろいろとお世話になりました。また来年もよろしくお願いいたします。

 

青野

 

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インクルネットほっかいどう2016年冬の学習会

インクルネットほっかいどうの冬の学習会のお知らせです。講師は杉田宏さん。今年の「障害児を普通学校へ・夏のつどい」でもお話をして下さったかたです。来年4月からいよいよ差別解消法が施行されます。この機会にぜひみなさんで学習してみましょう。

 

      インクルーシブ教育をすすめるために

「障害者差別解消法」施行を前に考える!!教育における「差別」

                 と「合理的配慮」とは!?

 

日本は「障害者基本法」や「学校教育法施行令」を改正し、「障害者差別解消法」を成立させ、国連「障害者権利条約」を批准しました。しかし、共に学ぶ教育や本人・保護者の希望が最大限尊重されず、いまだに保護者の付き添いが求められたり、必要な介助や配慮を拒否されたり、「障害」のある子は、地域の普通学校・普通学級は無理だと思わされたりしています。このようなことで、ともに生きていく居場所を奪われることは「障害」のある子に対する明らかな差別qです。2016年4月1日に施行される「障害者差別解消法」では共生社会を実現するために「障害を理由とする差別を禁止」し、「合理的配慮を義務」としました。

本学習会では、当事者であるNPO法人ピアサポートみえの杉田宏さんをお迎えし、差別解消法から見た教育における差別と合理的配慮について当事者の立場から分かりやすくお話ししていただき、参加者皆でインクルーシブ教育について考えたいと思います。

 

日時  2016年1月9日(土)13時~16時30分

(受付 12時30分から)

 

場所  北海道教育会館 4階 雪

(札幌市中央区南3西12)

地下鉄東西線・西11丁目駅1番出口(エレベーター有)

から徒歩10分

 

講演  杉田 宏さん(NPO法人ピアサポートみえ)

 

主催  インクルネットほっかいどう

 

後援  札幌市

 

参加費 資料代として500円(介助者で資料が不要な方は無料)

 

*要約筆記はあります

*保育室はありません。お子さんも一緒に集会にご参加ください

 

*問い合わせは青野まで

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北海道新聞、読者の声より

早いもので今年もあと一か月です。

今月は例会があります。

12月13日(日)13時30分~16時30分、

場所は札幌エルプラザ(札幌市中央区北8西3)2階会議コーナーです。どなたでも参加できますのでご都合のつく方はぜひお越しください。

 

さて先日の北海道新聞の記事です。

 

「障害の垣根越え教育を」

茨城県の教育委員が11月18日の県総合教育会議で、特別支援学校を視察したことに触れ「妊娠初期に障害の有無が分かるようにならないのか。4ヶ月を過ぎるとおろせない。生まれてきてからでは大変」などと述べた。抗議が殺到、委員は撤回と謝罪をし、責任を取り辞職した。

このような差別発言は決して許されるものではない。教育委員であるならなおさらだ。しかし委員が辞職すれば済むことではない気がする。この件に関して県教育長は「今後、特別支援教育をさらに充実していく」と発言しているからである。

日本は昨年、国連障害者権利条約を批准し、障害のある子もない子も共に学ぶインクルーシブ教育を進めることになった。それは障害のある子を分けて教育する特別支援教育とは反対の考えである。インクルーシブ教育を進めることこそが障害のある人もない人もあたりまえに生きやすい社会を実現するのだ。私は特別支援教育の充実が差別者を生まないようにするとは決して思えない。今必要なのは共に育つ教育をすることで相手を思いやる人をつくり出すことではないだろうか。

 

(2015、12、1 読者の声  青野 比奈子)