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北海道新聞、読者の声より


早いもので今年もあと一か月です。

今月は例会があります。

12月13日(日)13時30分~16時30分、

場所は札幌エルプラザ(札幌市中央区北8西3)2階会議コーナーです。どなたでも参加できますのでご都合のつく方はぜひお越しください。

 

さて先日の北海道新聞の記事です。

 

「障害の垣根越え教育を」

茨城県の教育委員が11月18日の県総合教育会議で、特別支援学校を視察したことに触れ「妊娠初期に障害の有無が分かるようにならないのか。4ヶ月を過ぎるとおろせない。生まれてきてからでは大変」などと述べた。抗議が殺到、委員は撤回と謝罪をし、責任を取り辞職した。

このような差別発言は決して許されるものではない。教育委員であるならなおさらだ。しかし委員が辞職すれば済むことではない気がする。この件に関して県教育長は「今後、特別支援教育をさらに充実していく」と発言しているからである。

日本は昨年、国連障害者権利条約を批准し、障害のある子もない子も共に学ぶインクルーシブ教育を進めることになった。それは障害のある子を分けて教育する特別支援教育とは反対の考えである。インクルーシブ教育を進めることこそが障害のある人もない人もあたりまえに生きやすい社会を実現するのだ。私は特別支援教育の充実が差別者を生まないようにするとは決して思えない。今必要なのは共に育つ教育をすることで相手を思いやる人をつくり出すことではないだろうか。

 

(2015、12、1 読者の声  青野 比奈子)