障害があっても高校進学を実現しよう!道民集会
~札幌南高定時制定員内不合格問題と合理的配慮を考える~
1、目的
「すべての国民が障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合う共生社会の実現」を目的とした障害者差別解消法が今年4月に施行されました。また、この目的を実現するために定められた基本方針では、知的障害等により本人の意思表明が困難な場合には、家族、介助者等が本人を補佐して行う意思表明が必要であることを明記しています。
しかし、今春、行われた札幌南高定時制(面接)においては、こうした法令等を無視するように知的障害に基づき必要とする介助者の同行の申し出を他の(障害のない)受験生との公平性に反するとして拒否されました。
そして特別の支障がない限り、定員内不合格を出さないとされていた入試結果は、本人の入学の意思を面接官が確認できなかったことを理由として、唯一の不合格者とされました。
今回の受験時に保護者の申し出があったにも関わらず介助者の同行を認めなかったこと(合理的配慮の不提供)。代替え手段に講じるための合意形成を怠ったこと。そして、その結果、他の受験生が全員合格した中、追加入試はひとりだけの受験だった中、唯一、入学の意思が確認できなかったことを理由とした不合格は、障害者差別をなくすための法的義務が課せられているはずの公立高校が障害者を差別した事実以外の何ものでもないと指摘せざるをえません。
そして、不合格から半年以上が経過しました。
この間、本集会の主催団体は、この問題を解決・改善するために北海道教育委員会と札幌南高校への公開質問、交渉の取り組みを、当事者を中心として、弁護士など問題意識を共有する方々とともに展開してきました。
本集会は、今回の問題とこの問題の改善に向けたこの間の取り組みを多くの道民に共有していただくとともに、失望や諦めではなく、連帯の輪を拡大し、問題の早期解決と同じ過ちが二度と繰り返されることなく、障害があっても差別や排除されることがない社会、障害があっても夢や希望を抱くことが出来る社会、そして、障害があっても高校に進学できる社会の実現に寄与することを目的として開催します。
2、日時
2016年11月3日(木)13:30~16:00
(受付13:00~)
3、場所
かでる2・7(札幌市中央区北2西7)5階 520研修室
4、主催
DPI北海道ブロック会議、インクルネットほっかいどう
5、参加費
500円(資料代)
6、内容
13:30 主催者挨拶
13:40 今までの取り組みの報告
13:50 当事者からの状況説明、思いなど
14:10 団体交渉の報告
14:25 休憩(DVD上映)
14:45 講演 (仮称)札幌南高定員内不合格問題について
講師 弁護士~調整中~
15:30 質疑応答、意見交換
16:00 閉挨拶
7、申込等
・参加の事前申し込みは必要ありません
・資料を必要としない介助者は無料です